UDFとは、「ユニバーサルデザイン」フードのこと。
「ユニバーサルデザイン」とは、「すべての人のためのデザイン」を指す言葉。※
※ユニバーサルデザインという言葉・考えは、1980年代にノースカロライナ州立大学(米)のロナルド・メイス氏によって確立されました。
つまり「ユニバーサルデザインフード」は、年齢や障がいのあるなしにかかわらず、普段の食事から介護食まで、できるだけ多くの人が利用できるように考えられた「みんなにやさしい」食品のことなんだ。
おじいちゃん、おはあちゃんだけでなく、歯の治療中などで固いものが噛めない人、食べ物を飲みこむ力が弱い人でも、「ユニバーサルデザインフード」ならおいしくて、かんたんで、食べやすいんだよ。
かんたんに調理できるレトルトパックや冷凍食品をはじめ、飲み物や食事にとろみをつける「とろみ調整食品」もあるんだ。
このマークは日本介護食品協議会が定めた規格※に適合した商品だけにつけられているマークなんだ。
※日本介護食品協議会会員である食品メーカーはこの規格に基づき商品を製造・販売しています。
「ユニバーサルデザインフード」の商品パッケージには、こんな風に「ユニバーサルデザインフード」マークと一緒に、「かたさ」や「とろみ具合」の段階に応じた4つの「区分」も書かれているからとってもわかりやすいんだよ。
「区分」というのは「食べやすさ」の目安となる基準。
4つの食べやすさが選べるんだよ。
「容易にかめる」は普通の食事に近くて、「歯ぐきでつぶせる」、
「舌でつぶせる」、「かまなくてよい」と段々やわらかく食べやすくなるよ。
いくら中に入っているのが「みんなにやさしい」食品だったとしても、
開けるのにひと苦労するんじゃあ意味がないですよね。
どこから開けたらいいのやらわからない… はて、ハサミはどこにしまったかな…?
などなど。それじゃあ困っちゃう。
「区分」というのは「食べやすさ」の目安となる基準。4つの食べやすさが選べるんだよ。
「かむ力の目安」「飲みこむ力の目安」を参考に、食べる人にあった食品を選ぶといいんだね。
「区分」というのは「食べやすさ」の目安となる基準。
4つの食べやすさが選べるんだよ。
「容易にかめる」は普通の食事に近くて、「歯ぐきでつぶせる」、
「舌でつぶせる」、「かまなくてよい」と段々やわらかく食べやすくなるよ。
それはこの2つのマークが「とろみ調整食品」のものだから。だから区分を示す数字がないんです。
「とろみ調整食品」は、食べ物や飲み物にくわえて混ぜるだけで、
ちょうどいい「とろみ」をかんたんにつけることができる食品のこと。
「とろみ」をつけることで、食べ物や飲み物が口の中でまとまりやすくなって、やさしくゆっくりとのどへ流れるんだ。
【とろみの目安の表示例】
水・お茶100mlあたり
食べ物や飲み物に加えまぜるだけで
適度なとろみを簡単につけることができる粉末状の食品のことです。
また、ゼリー状にかためることができるタイプのものもあります。
「ユニバーサルデザインフード」なのはこのマークがパッケージについている商品だけです。
「UDFマークについて」の項目へベビーフードとの違いは、
味が濃い、栄養素が多い、塩分が高い(ベビーフードで0.5%)
という点です。ご使用は控えてください。
「ユニバーサルデザインフード」は、さまざまな食経験のある方を対象にした味付けをしていますので、ベビーフードとして使用するには不向きです。
「ユニバーサルデザインフード」のおかゆは
口の中でまとまりやすいようにとろみがつけられています。
また、ふつうのおかゆより
さらに食べやすくやわらかくしている商品もあります。
ふつうに飲み込むことはできても、
固いものや大きいものがやや食べづらい方を対象としたお食事です。
一般のご家庭で調理されたものでたとえると、
豚の角煮や厚焼き玉子などがこれにあたります。
一般的にひとくちで食べきれないような大きさのもの、とお考えください。
みじん切り程度とお考えください。
それぞれの「とろみ調整食品」によって、とろみのつき方が異なります。
ゆっくりとろみがつくものもあれば、すぐにつくものもあります。
商品パッケージの説明書きをよくお読みいただくか、
商品を製造・販売しているメーカー宛にお問い合わせください。
日本介護食品協議会会員メーカーごとに、さまざまな商品を製造・販売しています。
協議会ウェブサイトでもその一部をご紹介しています。
とんでもない!実はとってもおいしいんですよ!
さまざまな食経験のある方を対象にした味付けをしていますから、
一般の加工食品と味付けはまったく変わらないんです。
見た目も工夫されていますから是非一度お試しください。
「食べる楽しみをすべての人に!」
をメインテーマとして開発された
バラエティに富んだメニューが各メーカーより発売されています。
お召し上がりになりたい商品をお持ちになった上でご相談されれば、
かかりつけ医や専門家の方もより説明しやすく、聞く側も理解しやすいと思います。
「ユニバーサルデザインフード」選びのフローチャートを使って
ご自分にあった区分を探してみるのもいいでしょう。
そのまま飲みこめる状態にまで加工した食品のことです。
裏ごししたものや、ゼリー状の飲料などの商品があります。
ティースプーンにのるくらいの量としてお考えください。
以前なら噛み切れたものが、今は噛み切ることができない、と感じられるような食品です。
肉類やセンイ質の野菜などがあてはまるとお考えください。
インターネットなどの通信販売や、
スーパー、ドラッグストア、百貨店、介護用品店など
さまざまなお店で販売されています。
いつも利用しているお店でも探してみてください。